圧入とは?

鋼矢板を地盤の所定の深度まで貫入し設置する既成杭設置工事です。

圧入とは、地中に押し込まれた杭の引抜抵抗力を反力として、油圧による静荷重で次の杭を押し込んでいく圧入原理を生かした工法です。

様々な現場環境に適用する圧入工法

地中に押し込まれた矢板を数本つかんで、その引き抜き抵抗力を反力として、次の杭を地中に押し込んでいきます。圧入は他の設置方法と比べて、周辺環境に及ぼす振動や騒音が小さく、地盤を乱さずに汚泥が発生しないというメリットがあります。打撃・振動による杭工法は、振動や騒音等の建設公害が起き、近隣住民からクレームが入る場合もあります。これに対して圧入では機械本体の自重が必要なく、機械が軽量・コンパクトなので、様々な現場環境に対応することができます。

地盤にしっかりと支えられた山留杭を構築

シートパイルが地盤に貫入していく過程で、先端に「圧力球根」と呼ばれる圧密された土の塊ができます。この圧力球根は、完成杭(施工が完了した杭)においては、杭自体をしっかり支えてくれる重要な役割を担うのですが、圧入工事中には、杭の貫入を阻害します。
サイレントパイラーを使うことで、施工中のシートパイルに加える力の方向や大きさ、スピードを高精度に制御することで、圧力球根の生成をコントロールし、地盤にしっかりと支持された圧入工事を施工します。

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